アフィリエイト広告を利用しています

夜空を満喫しよう 流星群の楽しみ方

【広告】

最近北海道でも星空が見えにくくなっているような気がします。街中では街頭など町明かりが多く、星空は見えるけど、ちょっと物足りない。でも、少し足を延ばせば、まだまだきれいな星空を見ることができます。特に流星群の期間中はどうしても足を延ばしたくなります。毎回、天気が良ければ近くの星空観測地帯(私のお気に入りの場所で勝手にそう呼んでいます)で流れ星を楽しんでいます。

※各地で星空観測会も催されているようですが、それについては「北海道で星空を見よう~観測会情報」の記事でご確認ください。

 

f:id:Goldsky:20210416225252p:plain

流れ星の呼び名

流星は一般には「流れ星」と呼んでいますが、この呼び名他にもいろいろあることを知っていますか?

平安時代には「夜ばい星」と呼ばれ、清少納言の枕草子にも登場しています。その他「遊び星」「走り星」「嫁入り星」「星の舞い」「星こぼれ」「使い星」などの名前があったそうです。また、星の仲間から外れたものとして「縁切り星」や星の排泄物という意味で「星くそ」とも呼ばれたそうです。

流れ星が光るわけ

流れ星は太陽系空間に漂う砂粒大のごく小さいチリが、秒速数十㎞の猛スピードで地球の大気圏に飛び込んできて、地上およそ80~100㎞の高さで光って見えるものです。流れ星の元のチリの多くは彗星から離れたもので、1mmにも満たない大きさの粒々が、ブドウの房のようにふんわりまとまっていると考えられています。そんな小さなチリの塊でもスピードが速いため大気に飛び込んだ時に空気と激しく摩擦し、熱くなり、光って見えると言う事です。おおよそのイメージはこんな感じですが、実際にはもう少し複雑なので、ここでは割愛します(説明するほど自分が理解できていないので)。

毎年決まった時期に見られる流星群

散在流星

勝手気ままに飛ぶものを言い、夜空を見上げるといつでもどこでも見ることができます。いつどこで遭遇するかわからないものですから、流星群の時期に見るよりもこちらの方が希少性が高く、ラッキー感はひとしおです。

流星群

彗星がその軌道上にまき散らしたチリの群れの中を地球が通過するときに流星が見られます。毎年あるきまった時期にある星座の一点「輻射点(ふくしゃてん)」からたくさんの流星が四方八方へ飛び出すように見えるものがあり、これら同じグループに属するものが「流星群」と呼ばれます。

毎年出現する主な流星群

f:id:Goldsky:20210416205201j:plain

出現期間や極大日*1については、この期間なら必ず流星が見られるということではなく、その年により出現数など大きく変わることもあります。また、1時間当たりの出現数は目安であり絶対的な数ではありません。

流星群の大出現

流星群は母天体の彗星(母天体は彗星ばかりではありません)が残していったチリの中に地球が入ることで発生します。チリの分布はホースのようなチューブ状になっていて彗星の回帰ごとに軌道が微妙にずれるので、ホースのようなチューブが複数あることになります。

しし座流星群の母天体はテンペル・タットル彗星で、33年ごとに戻ってきてチリを軌道上に残していくので、その周期でしし座流星群が大出現することになります。前回は2001年でしたので、次は2034年ということになります。

彗星の軌道は様々で、母天体の軌道により流星群の質も変わってくるようです。例えばりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は秒速38㎞で地球の斜め後ろから地球に追いつくように飛び込んでくるので、ゆっくり飛ぶ流星のように見えます。それに対し、しし座流星群では真正面から秒速41㎞で飛び込んでくるのでものすごい速さで飛ぶように見えるのです。地球は秒速30㎞で動いているので地球上から見ると、りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の流れ星は秒速8㎞、しし座流星群の流れ星は秒速71㎞ということになります。

また、チリのバラまかれ方も彗星には特徴があり、ペルセウス座流星群は軌道上にまんべんなくばらまかれるのに対し、りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)やしし座流星群は彗星のまわりは特にチリが濃くなっています。そのため、ペルセウス座流星群は毎年安定的な流星群となるのに対し、りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)やしし座流星群は母彗星が戻ってきたときに大出現することになります。りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の周期は6.6年で、大出現の周期は13年となっています。1985年、1998年、2011年、次は2024年となります。が、1972年にはさっぱり流れなかったという記録もあります。

流れ星のこぼれ話

中央アジアのアルタイ地方の言い伝えでは、神様はときどき天のふたを開けて地上の様子をのぞき見されます。そのときに天から漏れる光が流れ星になるのだそう。 つまり流れ星が流れている間は神様が見ていてくれている。お願いをすれば、神様に直接聞いてもらえるので願いが叶うだろうし、それを3回も唱えれば確実に耳に届くだろうということです。そう考えると、流星群の時は神様は天のふたをずっと開けているわけで、願い事がかないやすい時期かもしれませんね。

*1:流星群の活動が、観測場所や観測条件に寄らず、最も活発になる日

プライバシーポリシー