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本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~(日本遺産)

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「本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~」ストーリーの概要

「日本遺産ポータルサイト」より引用

日本遺産ポータルサイトのURLは https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/index.html です。

明治の初めに命名された広大無辺の大地「北海道」。その美しくも厳しい自然の中で、「石炭」・「鉄鋼」・「港湾」とそれらを繫ぐ「鉄道」を舞台に繰り広げられた北の産業革命「炭鉄港」は、北海道の発展に大きく貢献してきました。当時の繁栄の足跡は、空知の炭鉱遺産、室蘭の工場景観、小樽の港湾そして各地の鉄道施設など、見る者を圧倒する本物の産業景観として今でも数多く残っています。100㎞圏内に位置するこの3地域を原動力として、北海道の人口は約100年で100倍になりました。その急成長と衰退、そして新たなチャレンジを描くダイナミックな物語は、これまでにない北海道の新しい魅力として、訪れる人に深い感慨と新たな価値観をもたらします。

「炭鉄港」について

近代北海道を築く基となった三都(空知・室蘭・小樽)を、石炭・鉄鋼・港湾・鉄道というテーマで結ぶことにより、人と知識の新たな動きを作り出そうとする取り組みです。空知の「炭鉱」、室蘭の「鉄鋼」、小樽の「港湾」、それらを繋ぐ鉄道施設などが今もなお文化財や遺産として存在しています。

炭鉱の記憶事業

1998年度に空知支庁の独自政策としてスタートし、2005年には産炭自治体8首長により「炭鉱遺産サミット」が開催され、2009年には拠点として「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」が開設しました。

北海道産業観光検討会議

北海道では、産業観光は多様な来訪者のニーズに応える有望なコンテンツとなると考え、産業観光に関わってきた有識者からなる「北海道産業観光検討会議」を設置し、その推進に向けて現状や課題、取り組み方向などについて検討し、参考事例として「炭鉱の記憶事業」があげられました。

道央地域観光戦略会議

2010年度に炭鉄港部会が設置、2018年には炭鉄港推進協議会が設置され、「炭鉄港」の日本遺産登録へ向けた取り組みが本格的に始まりました。2019年日本遺産申請書を北海道教育委員会に提出し、「日本遺産」に認定されました。

「本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~」の構成資産と構成市町

本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~のストーリーは、2019年に「日本遺産」に認定されました。構成市町は8市4町となっています。

※構成資産の()は指定文化財の種類と認定日となります。()のないものは未指定となります。

構成市町村

赤平市、小樽市、室蘭市、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、三笠市、栗山町、月形町、沼田町、安平町

構成資産炭鉱

赤平市

空知川露頭炭層

幕府から蝦夷地調査の命を受けた松浦武四郎が1857年に発見し、その後の空知炭田の開発につながりました。 明治に入った1873年、開拓使の榎本武揚らは幌内・三笠一帯の炭層を調査し、赤平付近で炭層を発見し分析のために石炭を持ち帰りました。1874年、米国人地質鉱山学者ライマンらにより、空知で初めての炭層が確認されました。

空知川露頭炭層 展望広場

空知川の河岸に石炭の露頭を見ることができる場所で、日本地質学会北海道支部により北海道地質百選に選定されています。周辺樹木の伐開及び斜面対策工としての護岸の整備を行ったため、露頭炭層の展望デッキとして露頭炭層を河川敷地から見ることができるようになりました。現地には駐車場がありませんので、路肩に寄せて邪魔にならないようご配慮ください。
 また、展望広場は川岸に面していますので、ご見学の際は十分安全に気をつけてご見学をお願いいたします。

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空知川露頭炭層

北炭赤間炭鉱ズリ山

1938年に開鉱した北炭赤間炭鉱のズリ山で、35年にわたって排出されたズリが積み重なってできた山です。標高197.65m。

ズリ山広場

赤平市のランドマークになっており、ズリ山階段数(直線部分 777 段)では日本一の段数で、頂上広場には幸運の鐘が設置されています。あかびら火まつりのクライマックスとしてズリ山の表面に火文字が描かれます。

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住友赤平炭鉱立坑櫓・周辺施設

1963(昭和 38)年に建設された立坑櫓で、1994年の閉山時まで使用されていました。閉山後も、建屋や機械、電気設備などが良好な状態で残されており、1日2回、ガイド付きで建屋内部を見学できる貴重な施設となっています。

赤平炭鉱遺産ガイダンス施設

炭鉱について広く深く学べる施設で、本館は炭鉱の資料館となっていて、実際に使用されていた掘削機械や、コールピックなどの道具を展示しています。

こちらの記事で紹介しています。

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夕張市

夕張の石炭大露頭「夕張24尺層」(1974年北海道指定天然記念物【地質鉱物】)

1888 年に、道庁技師・坂市太郎によって発見され、その2年後に夕張での炭鉱開発が行われ、製鉄の原料炭として、日本の近代化に重要な役割を果たしてきました。国内ではほかに例のない、大規模で貴重なものであるとともに、夕張の歴史の起点でもあります。 

夕張の石炭大露頭「夕張24尺層」
住所
夕張市高松6番地1

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営業期間

例年5月~10月頃

営業時間
9:30から17:00

定休日

冬季
料金
見学無料
駐車場
あり(無料)
お問合せ

夕張市教育委員会(拠点複合施設りすた内)
電話:0123-57-7711(社会教育係直通)
FAX:0123-57-7710

旧北炭夕張炭鉱天竜坑(2006年国指定有形文化財【建造物】)

夕張炭鉱の夕張第二鉱5番目の坑道「第三斜坑」として1900年に開坑し、1918年に天龍坑と名前が変わりました。当時、夕張の炭鉱の坑口名は、火災を避けたいという思いから河川名を使用しており、長野県芽野市の赤岳を源とする一級河川「天竜川」に由来してつけられた名称です。天龍坑は外気を坑内に流入させる入気坑と排気坑が対になって残っていることや、レンガで築かれた半円アーチが美しいことが特徴でしたが、1938年にガス爆発事故(死者161名)が発生し採炭が中止されました。

所在地:夕張市高松

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問合せ先:0123-57-7711(社会教育係直通)

旧北炭鹿ノ谷倶楽部(夕張鹿鳴館)(2011年国指定有形文化財【建造物】ほか )

賓客や会社幹部の宿泊・会合に用いる福利施設で、1913年に建築しました。木造平屋建、敷地面積85,330㎡、延床面積約1,500㎡で、当時の建築技術を集めた本格的な和風建築で2007年に経済産業省の近代化遺産に指定され、2011年には国の登録有形文化財にも指定されています。現在は休館中で、外観のみ、遠くから見ることができるだけとなっています。夕張の一時代を築いた繁栄の象徴で、国の登録有形文化財にも指定されているにもかかわらず、存続の危機に瀕しています。

1984年、北炭の炭鉱閉山により「夕張鹿鳴館」は北炭から夕張市に売却されました。しかし、2007年に夕張市が財政破綻したため、加森観光がこの施設を管理することになり公開を続けましたが、こうした歴史的建造物は傷みが激しく維持存続には継続的な修繕が必要になり、多額のコストがかかるため、2008年に指定管理を取りやめ、その後、テクノ(小樽市)が一般財団法人を設立して建物を市から無償で譲り受け、宿泊施設「オーベルジュ夕山荘」・レストラン「ミレディ」などを設けた新施設として利用していました。しかし、2015年に休業、その後中国系資本の「元大グループ」が市から買収しました(土地は市が所有)。元大グループは、2018年4月から11月まで「夕張鹿鳴館」の一般公開を実施し、12月から冬季休業に入りました。翌年からは「傷みが激しく修繕が必要」とし、その後公開されていません。

所在地:〒068-0413 北海道夕張市鹿の谷2丁目4番地

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旧北炭滝ノ上水力発電所

北炭が建設した水力発電所で、1924年に稼働を開始し、1994年に北海道企業局に譲渡され、現在も稼働しています。敷地内には、大正当時に使用されていたレンガ造りの旧発電所建屋と改修工事で建てられた白色の新発電所建屋があり、現在は新発電所建屋で発電が行われています。旧発電所建屋は大正時代の香り漂うレンガ造りとなって外観のみ見学できます。

旧北炭滝ノ上水力発電所

〒068-0756 北海道夕張市滝ノ上5−4

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【問い合わせ先】

企業局発電課

〒060-8588札幌市中央区北3条西7丁目 道庁別館

TEL : 011-204-5674 

旧北炭夕張炭鉱模擬坑道(夕張市石炭博物館)(2006年国指定有形文化財【建造物】)

公開されている国内唯一の炭鉱坑道で、1939年に皇族が夕張を訪れた際に、天龍坑の補助的な坑道を一部利用して、見学用坑道として整備されました。1954年に、昭和天皇・皇后両階下が訪問された際に、ダブルジグコール・カッターが設置され、模擬坑道としての形が整えられ、その後、映画撮影、救護隊の訓練、一般見学などにも利用されました。

夕張市石炭博物館

炭鉱の歴史を今に伝える博物館です。

※摸擬坑道は令和元年度の火災の影響により見学できません。見学者の安全確保のため、一部立ち入り禁止区域があります(営業日に立入禁止となる場合有)。

住所
〒068-0401 夕張市高松7番地

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営業期間

例年4月末から11月初め

開館時間

【4~9月】 10:00~17:00

【10月~】 10:00~16:00

※最終入場は閉館の30分前

定休日

火曜日

※GW・お盆期間中開館予定

料金()は団体料金(20名以上)
大人:720円(660円)/子供:440円
子供は小学生、未就学の子供は無料。子供団体料金、シニア料金の設定はありません。
駐車場
あり(無料)
連絡先

TEL:0123-52-5500

FAX:0123-52-5566

旧北炭清水沢水力発電所

清水沢火力発電所の上流に1938年に建設され、滝ノ上水力発電所と同様、炭鉱の動力源として1940 年に運転開始しました。1996年に北海道企業局に譲渡されました。

所在地:〒068-0533 北海道夕張市清水沢清湖町1

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採炭救国坑夫の像(1987年夕張市指定有形文化財【工芸品】)

第二次世界大戦中の1944年に、炭鉱に従事する人々の慰問のため制作され、完成当時は「進発の像」と呼ばれていましたが、戦後、石炭増産が経済復興を進める上で最重要課題となる中で「採炭救国坑夫像」と呼ばれるようになりました。鉄柱と金網による骨組みにセメントを直付けして創られていて、2020年に修復されました。1985年までは北炭夕張鉱業所前庭に設置され、現在は夕張市石炭博物館に移されています。

所在地:夕張市高松7番地1

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岩見沢市

炭鉱の記憶マネジメントセンター石蔵

1909年に建築された札幌軟石造りの石蔵の建物で、北海道内でも数少ない貴重なものです。現在、石蔵はコンサートやギャラリースペースとして使用しています。また、2009年から市民団体により「炭鉱(やま)の記憶」のインフォメーションセンターとして運営されています。

炭鉱の記憶マネジメントセンター
住所
〒068-0021 北海道岩見沢市1条西4丁目3

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開館時間

10:30~17:30

休館日

月・火曜日(祝日は開館し翌日休館)

入場料
無料
駐車場
あり(無料)
連絡先

TEL:0126-24-9901

FAX:0126-24-9902

美唄市

三菱美唄炭鉱竪坑櫓

第一次世界大戦後の不況時に生産費低減や能率向上を目指した合理化策の一環として1923年に建設された、道内で2番目に古い立坑です。1972年の閉山まで使われ、現在は竪坑櫓を中心とした、炭鉱メモリアル森林公園として整備されています。

炭鉱メモリアル森林公園
住所
美唄市東美唄町一ノ沢

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営業期間

例年5月~10月頃

駐車場
あり(無料)
お問合せ

美唄市総務部地域経営室
電話:0126-62-3137
FAX:0126-62-1088

人民裁判の絵

1946年に旧三菱美唄炭鉱で起きた大衆団交の様子を描いたもので、正式名称は「人民裁判事件記録画」といい、この絵は、同炭鉱の美術サークルの5人が、人民裁判から4年後に完成させました。

美唄市では管理の都合上、人民裁判の絵を一般公開せず、保管場所も非公表です。実物を撮影してA1サイズに縮小した写真パネルを同市教育委員会が保管。写真パネルについては、事前相談すれば開庁時間に見ることができます。

【問合せ先】

生涯学習・スポーツ振興課:0126ー62ー3132

人民裁判事件

戦後労働運動の象徴的な事件として知られる人民裁判は、1946年2月、賃上げなど労働条件の向上を求める三菱美唄炭鉱労働組合員らが、市内宮ノ下会館などで、合計36時間にわたって幹部を拘束した大衆団交です。結果、会社側は要求を全面的に受け入れましたが、その後、組合幹部らを告訴し、刑事事件に発展しました。札幌地裁検事局は組
合指導者7人を監禁・暴力行為などで起訴し、この行為は不当な人権侵害であり「労働
運動の正当な範囲を逸脱した」とし、最高裁も「当時の社会情勢を考慮に入れたとし
ても社会通念上、許容される限度を超えた」としました。舞台に「人民裁判」の貼り紙があったことから「人民裁判事件」と呼ばれることとなりました。

旧栄小学校(安田侃彫刻美術館アルテピアッツア美唄)

周辺炭鉱の従業員が急増し、児童数も増えたことから、1950年に設立された小学校です。1959 年には 30 学級・1,250 名となりピークを迎えましたが、閉山とともに児童数が減少し、1981年に閉校になりました。現在は、木造2階建校舎と鉄筋平屋体育館が残され、彫刻家安田侃氏の作品を展示する美術館の一部として活用されています。

安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄は、美唄市と美唄市出身の彫刻家・安田侃によって造られた芸術広場です。

住所
〒072-0831 北海道美唄市落合町栄町

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開館時間

水曜日~月曜日:午前9時~午後5時

休館日

毎週火曜日、祝日の翌日(日曜日は除く)、12月31日~1月3日

入場料

無料(任意による寄附を募っています)

駐車場
無料
お問合せ

TEL・FAX:0126-63-3137

芦別市

旧頼城小学校(星槎大学)校舎及び体育館(200年国指定有形文化財【建造物】)

1954年に建てられた元頼城小学校の校舎で、1953年の火災で初代校舎が全焼したため、翌年、当時の三井芦別鉱業所の出資で耐火性に優れる総レンガ造りの校舎が建てられました。れんがはすべてイギリス積みで、使用総数は約70万個。小学校は2002年に閉校しましたが、主に社会人を対象とした通信制の星槎大学芦別キャンパスとして再利用されています。

三笠市

北炭幌内炭鉱音羽坑

1879年に北海道開拓使が設置した、三笠で最初に掘られた坑口です。当初は大坑道と呼ばれていました。道内最古の坑道で、延長は約700メートル、1896年以降は排気坑に転用され、1989年の閉山時に密閉されました。

〒068-2100 北海道三笠市幌内本沢町

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幌内変電所

1919年頃、夕張からの北炭高圧送電線の開通に合わせて建設されたとされています。1989年の北炭幌内炭鉱閉山まで稼働し、現在は年に数回公開しています。

北炭幾春別炭鉱錦立坑櫓

1917年起工で、現存する立坑としては道内最古のものです。電気が動力として使用され始めた頃の立坑で、櫓の高さが約10m 、地下約197mの深さがあります。

北炭新幌内砿坑口

3 度のガス爆発事故に遭いながら 1934 年に出炭開始。坑内メタンガス利用の先駆け的な存在でした。

三笠市役所庁舎

1956 年竣工。Y字型の鉄筋コンクリート造2階建て。中心部には展望室塔屋が、各頂点には議場(現存)、消防署(移転)が配置され、当時話題となった東京厚生病院と形状が似ています。庁舎は、後に増築され、3階建てになっています。

住友奔別炭鉱立坑櫓・周辺施設

住友奔別炭鉱は、1900年に奈良炭鉱として開鉱し、1928年に住友坂炭鉱に売却された後、1930年に住友炭鉱に経営移譲、1971年まで操業した炭鉱です。住友奔別炭鉱立坑は、1960年にドイツの技術を導入し、三菱造船が製作した、東洋一の立坑と称され注目されましたが、立坑稼働からわずか11年後の1971年に閉山しました。現在では立坑櫓と精炭ホッパーが残存しています。

敷地内に立ち入ることはできませんが、三笠ジオパークツアーで立坑櫓やホッパーと呼ばれる貯炭場を間近に見学することができます。

空知集治監典獄官舎レンガ煙突(1970年三笠市指定有形文化財【建造物】/市有形文化財 )

1890年に典獄(現在の刑務所所長住宅に相当)官舎が新築された際に、集治監で製造したレンガを使って造られました。空知集治監は1882年から1901年まで置かれ、空知集治監廃監に伴い、典獄官舎などは取り壊されましたが、レンガ煙突は保存されました。官舎は平屋建て、広さは約80坪もあり、当時集治監を訪れた要人の宿泊所としても使われていました。

※三笠に関してはこちらの記事でも紹介しています。

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栗山町

小林酒造建造物群(2006年国指定有形文化財【建造物】)

小林酒造は『北の錦』の酒蔵として知られています。空知に残るれんが造りの施設としては最大規模の歴史的建造物です。13棟が国の登録有形文化財に指定されています。

小林酒造は1878年札幌で創業。1900年、炭鉱開発で活況を呈しつつあった夕張に近く、豊富な水や広大な用地確保が可能な栗山町へ移転し、ヤマの男たちに愛飲され、炭鉱の発展とともに生産量を伸ばしました。現在でも道内最古の酒蔵として酒造りが続けられています。

小林酒造
住所
北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地

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蔵元北の錦記念館(小林酒造直売所)開館時間

8:30~16:00(夏期は17:00)

※大正・明治蔵の酒蔵見学は予約制

休館日

12月31日~1月3日、4月第三月曜日

入場料

有料で小林邸の内部を説明付きで見学できます(予約制)

駐車場
無料
お問合せ

0123-76-9292(直売所直通)

 

月形町

樺戸集治監本庁舎(月形樺戸博物館)

国内3か所目、北海道では最初の集治監(現在の刑務所)として1881年に、政治犯などの収容と北海道の開拓のため設置されました。一帯には看守と家族が移り住み、初代典獄(集治監の長)月形潔(1847~1894)の名前を冠した「月形村」が開村し、村は集治監とともに発展してきました。1919年に樺戸監獄が廃監になった後、本庁舎は月形村役場の庁舎に転用され、1972年まで使われ、現在は月形樺戸博物館になっています。

樺戸集治監本庁舎
月形樺戸博物館

本庁舎は明治1881年に建てられ、1886年に一度焼失しましたが、すぐに建て替えられ、1919年に樺戸監獄が廃監となるまで事務所として使用されました。その後1972年までは役場庁舎として使用され、翌年の1973年から北海道行刑資料館として一般公開されています。看守や囚人など各テーマごとに展示され、当時の様子を知ることができます。

基本情報はこちらの記事で紹介しています。

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構成資産鉄鋼

室蘭市

旧火力発電所(日本製鋼所)

鉄鋼生産に必要な電力を自社発電するため、1909年に建設された、れんが造りの火力発電施設です。発電所及び汽缶室部からなり、合弁先のイギリスから輸入した発電機3機(1,000KW直流発電機)とボイラー20基(イギリス製の高圧・水管式汽缶)が格納されていました。1928年に電力会社から初めて電力供給を受け、自家発電との併用を開始しました。その後は、全ての電力を電力会社から受電するようになったため、この発電所は予備扱いとなり、1961年の廃止。現在は多目的施設として使用され、中には入れません。

〒051-0006 北海道室蘭市茶津町

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恵比寿・大黒天像

恵比寿・大黒天像は、1909年に室蘭で初めて製造された鉄を用いて作られました。高炉の火入れを記念して関係者に贈呈されたもので、高さ9.5センチ、重さ1.1キロ。

室蘭市民俗資料館(とんてん館)の常設展示で見ることができます。常設展示室は2階で、4つのテーマのうち「産業のあゆみ」コーナーに展示されています。

室蘭市民俗資料館(とんてん館)
住所
〒050-0067 室蘭市陣屋町2丁目4番25号

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開館時間

10:00~16:00(入館は15:30まで)

休館日

月曜、祝日の翌日、年末年始

資料整理のため、1月20日~3月19日

入館料

無料

駐車場
無料
お問合せ

TEL:0143-59-4922
FAX:0143-59-3715

瑞泉閣

1911年、大正天皇が皇太子時代に北海道行啓の際、日本製鋼所室蘭製作所視察の宿泊所として建設されました。 建物は和洋折衷で、洋室内部は英国風の華麗な装飾が施されています。2007年に経済産業省の「近代化産業遺産」に認定され、翌2008年に外壁・屋根瓦など建築当時の様式を可能な限り再現して改修し、現在も同製作所の迎賓館として使用されております。(一般公開はしていません)

日本製鋼所室蘭製作所製造 複葉機エンジン「室0号」(1999年室蘭市指定有形文化財)

1918年に日本製鋼所が製造した国内最初の航空用エンジンです。同型のエンジンは室蘭で21基製作されており、この室0号はその唯一現存する1基です。室蘭市指定文化財に指定され、現在は日本製鋼所室蘭製作所に保存されています。

住所:室蘭市茶津町4番地

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【問合せ先】

日本製鋼所M&E(株)室蘭製作所
昼間総合案内・総務グループ
電話番号 0143-22-0143

工場景観と企業城下町のまちなみ

工場景観と企業城下町のまちなみ

製鉄所付近には、最盛期の面影を残す商店街や施設などが残り、工場夜景は人気の夜景スポットとなっています。

こちらの記事でも紹介しています。

 

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構成資産港湾

小樽市

小樽港北防波堤

国内初の本格的なコンクリート製防波堤である「北防波堤」(小樽港第一防波堤 1289メートル)は、11年の歳月をかけて1908年に完成しました。設計及び工事を指揮したのは小樽築港事務所の初代所長で土木工学者の廣井勇。100年以上を経過した現在も、「第一線防波堤」としてその機能を果たしています。

北炭ローダー基礎

1939年建設。石炭ローダーとは、鉄道で運んだ石炭を船に積み込むための巨大なベルトコンベヤーのような機械で、高架桟橋を中心とした手宮地区の石炭積出能力が限界に達したため、2基設置されました。今はその基礎部分のみが残っていて、小樽港に唯一現存する石炭積み出しの痕跡となっています。

色内銀行街(旧三井物産及び旧三菱商事小樽支店)

「北日本一の経済都市」と呼ばれた当時の小樽の姿が残る色内銀行街には、現在も歴史的建造物が数多く残っていて、その繁栄を象徴するのが旧三井銀行小樽支店です。重厚な石積みのルネサンス様式の外観や、天井の石膏造りなどその盛況ぶりをうかがわせます。

室蘭市

旧三菱合資会社室蘭出張所

1915年に旧三菱合資会社室蘭出張所として建築された木造2階建の建物で、空知炭鉱から鉄道で運ばれた石炭を港から積み出すとともに、石炭の質を分析するなどの作業を行っていた建物です。戦時中は三代財閥、北炭、古河鉱業などの会社が、国策会社・日本石炭として統合され、その事務所として使用されましたが、戦後は三菱鉱業の室蘭営業所として利用され、現在は、市民出資による「一般社団法人むろらん100年建造物保存会」が所有しています。

一般社団法人むろらん100年建造物保存会

歴史的建造物・旧三菱合資会社室蘭出張所のほか、旧絵鞆小学校体育館棟も所有し、保存活用を進めています。

住所:北海道室蘭市緑町2-1
(平日、10:00-17:00)

URL:http://muroran100.com/

旧北炭室蘭海員倶楽部

1926(大正15)年に建設された北海道炭礦汽船(株)の海員倶楽部です。外観は石積みの壁、煙突など山荘風で、内部は和室が多くシンプルな中に粋を感じさせる欄間や廊下の天井の格子、床の間の書院造りなど質素さとともに華麗さも感じることができる建物です。北炭の専務取締役であった井上角五郎氏の別荘があった場所に建設されました。現在は一般企業が保有しています。

構成資産鉄道

小樽市

手宮線跡及び附属施設(一部国重要文化財ほか)

1880年に北海道最初の鉄道・官営幌内鉄道として部分開通。手宮線は、1962年に旅客営業が終了し、1985年に廃線とななりましたが、現在は散策路として整備されています。

こちらの記事でも紹介しています。

 

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旧手宮鉄道施設(機関車庫三号)(国重要文化財)

官営幌内鉄道時代から鉄道の中心として活躍した手宮に残された鉄道施設群。鉄道車庫三号は、1885年竣工の現存する我が国最古の機関車庫です。現在は小樽総合博物館の施設の一部となって見学可能となっています。

こちらの記事で紹介しています。

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小樽中央市場

小樽中央市場は、戦後まもなく中国東北部からの引揚者により、小樽中央マーケットと言う名称で創設されました。市場で仕入れた鮮魚やかまぼこをブリキ缶に入れ、風呂敷で背負った行商人、通称ガンガン部隊が鉄道を使い空知の産炭地へ向かっていましたた。現在は一般的な消費者の方が利用しています。

【住所】小樽市稲穂3丁目11番2号

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【電話】0134-22-5384
【休み】日・祝日
【営業時間】9:00〜18:00(お店によって営業時間が異なります)

室蘭市

旧室蘭駅舎(国有形文化財【建造物】)

旧室蘭駅舎

旧室蘭駅舎は、道内の駅舎の中では最古の木造建築物で、1912年に建設されました。木造2階建て、寄棟造りで、明治の洋風建築の面影を残す屋根、白壁づくりの外観、外回りは入母屋風で「がんぎ」と呼ばれるアーケード様式になっています。3代目の室蘭駅舎として1997年まで稼働していました。現在は、ホールや展示スペース、休憩所として一般市民に開放され、敷地内には石炭運搬に使われていたSLも展示されています。

住所
〒051-0022 室蘭市海岸町1丁目5番1号

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開館時間

4月1日~10月31日→8:00~19:00
11月1日~3月31日→8:00~17:00

休館日

1月1日

入館料

無料

駐車場
無料
お問合せ

電話:0143-23-0102(室蘭観光協会)

岩見沢市

旧北海道炭礦鉄道岩見沢工場(岩見沢レールセンター)(近代化産業遺産)

1899年、事業拡張で手狭になった手宮工場の分工場として建設されました。現在は、岩見沢レールセンターとして北海道内のJR路線に使用されるレールの検査、補修、加工などを一手に引き受けています。建物自体も歴史があり、近代化産業遺産の指定を受けています。所在地:岩見沢市有明町中央
問い合わせ:北海道旅客鉄道株式会社鉄道事業本部(011-700-5800)
公開状況:外観のみ観覧可能

朝日駅舎

当初は石炭貨物列車用の信号所が設置される予定でしたが、地元住民の請願により、1919年に一般駅として開駅した、国鉄万字線の駅舎です。1955年には選炭機増設など出炭増加に備えた設備投資が行われたことに対応して、1956年に駅舎を改修しました。1974年の閉山で多くの住民が転出し、1985年万字線廃止に伴い廃駅となりました。
1999年、駅構内は万字線鉄道公園として整備されました。

万字線鉄道公園

駅舎、線路、車止め、ホーム、駅名標、踏切警報機が保存され、国鉄万字線朝日駅跡を示す花崗岩の石碑や、朝日地区開基100年記念の碑が建立されています。2000年には、岩見沢市内に展示されていたSL保存機のB20形蒸気機関車B20 1号機が静態保存・展示されています。

住所
〒068-3185 岩見沢市朝日町176

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開放期間

通年

入館料

無料

駐車場
無料(約20台)
お問合せ

岩見沢市役所
担当部署:建設部公園緑地環境課公園緑地維持係
TEL:0126-23-4111(代)
FAX:0126-23-9977

岩見沢操車場跡

1922年に建設が始まった貨車操車場で、1926年には5線群からなる操車場が完成しました。
かつては東北以北最大の操車場と言われていましたが、石炭貨物輸送と電気機関車牽引列車の廃止により1994年に廃止されました。

所在地:岩見沢市大和1条1丁目~8丁目、同2条2丁目・3条3丁目・4条4丁目・4条7丁目

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三笠市

唐松駅舎

1929 年に住友唐松炭鉱の石炭搬出貨物駅として開駅。1987年廃駅となり、現在は地元の有志が駅舎の修復や周辺整備を行い、内部には現役時代の写真などが展示されています。

所在地:〒068-2135 北海道三笠市唐松町1丁目

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沼田町

クラウス15号蒸気機関車(1970年沼田町指定有形文化財)

クラウス15号蒸気機関車は1889年にドイツで製造されて九州鉄道に輸入され、1931年に留萌鉄道で、さらに昭和炭鉱の専用線で石炭運搬として活躍していたもので、現在日本に現存する小型蒸気機関車の中ではもっとも古いものです。現在は「ほろしん温泉ほたる館」敷地内にある車庫に展示されています。

ほろしん温泉ほたる館

日本最古の小型蒸気機関車「クラウス15号」が車庫に展示されています。
クラウス15号の運転席に登り見学することも可能です。

展示期間…5月上旬から10月末まで

※ ほろしん温泉ほたる館についてはじゃらんで予約可能です。

ほろしん温泉ほたる館

安平町

蒸気機関車 D51 320号機(2000年安平町指定有形文化財【工芸品】)

1939年に製造され、小樽築港・追分機関区等に所属、1976 年まで石炭輸送等にあたっていました。現在は、道の駅あびらD51ステーションで保存展示されています。

 

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芦別市

旧三井芦別鉄道炭山川橋梁(2009年国指定有形文化財【建造物】)

1945年に竣工した、三井鉱山専用鉄道の橋梁のひとつです。現在は芦別市に寄贈され、鉄道車輌と土木建築物が一体化する形で保存されています。橋の長さは94m、高さは33mで、橋上にはディーゼル機関車と石炭専用貨車が展示され、当時の運搬の様子を伝えています。

【所在地】

〒075-0167 北海道芦別市中の丘町

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【問い合わせ先】

星の降る里百年記念館
TEL:0124-24-2121
FAX:0124-24-2124

美唄市

美唄鉄道東明駅舎 4110形式十輪連結タンク機関車2号(美唄市有形文化財)

1948 年に開業した美唄鉄道の駅舎。駅舎と機関車は、1972年の廃線後に三菱鉱業株式会社から美唄市に寄贈され、駅舎とプラットホームが残っています。駅舎内には当時の広告や時刻表などが残っています。

4110形式十輪連結タンク機関車2号は1919年製造のE形機関車。1972年の美唄鉄道廃止まで使用された後に美唄市へ寄贈されました。

年に何度か一般開放されているようです。

【所在地】

〒072-0807 北海道美唄市東明5条2丁目3−9

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【問い合わせ先】

美唄市教育委員会生涯学習・スポーツ振興課
電話番号 0126-62-3132

※ここで掲載している写真に関しては「炭鉄港デジタル資料館」よりダウンロード可能なものを使用しています。

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