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釧網本線の魅力(オホーツク~釧路湿原)

釧網本線について

釧網本線は、東釧路駅から川湯温泉駅を経て網走駅に至る全長166.2kmの路線です。当初は網走と厚岸とを結ぶ計画でしたが、釧路の発展が著しかったことから網走と釧路を結ぶ路線へと変更されました。釧網本線は現在26駅あり、そのうち22駅が無人駅で1駅は臨時の駅となっています。

2016年、JR北海道は厳しい経営状況を理由に「自社単独で維持することが困難な路線」として、10路線13区間を発表し、そこに釧網本線も含まれていましたが、知床国立公園、阿寒摩周国立公園、釧路湿原国立公園世界自然遺産知床半島、阿寒湖、摩周湖釧路湿原等、沿線の観光資源の豊富さを挙げ、道東方面の観光振興にとって大きな可能性を有する路線とされました。しかし、現状の観光利用だけでの維持は困難で、維持するに値するためには、さらなる努力が必要となっているようです。

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釧網本線の駅

網走駅から知床斜里駅までオホーツク海沿いを走り、斜里岳・知床連山を望み、原生花園駅は臨時駅(小清水原生花園を散策できます)。その後、阿寒摩周の絶景と釧路湿原を望み釧路駅まで見飽きることのない景色が広がる路線です。(東釧路~釧路は実際はJR根室本線となっていますが、ここでは釧網本線の駅として紹介しています)

 01網走(網走市)接続路線 石北本線➡02桂台(網走市)➡03鱒浦(網走市)➡04藻琴(網走市)➡05北浜(網走市)➡06原生花園小清水町)➡07浜小清水(小清水町)➡08止別(小清水町)➡09知床斜里斜里町)➡10中斜里(斜里町)➡11南斜里(斜里町)➡12清里町(清里町)➡13札弦(清里町)➡14緑(清里町)➡15川湯温泉弟子屈町)➡16美留和弟子屈町)➡17摩周(弟子屈町)➡18磯分内(標茶町)➡19標茶標茶町)➡20茅沼(標茶町)➡21塘路標茶町)➡22細岡(釧路町)➡23釧路湿原釧路町)➡24遠矢(釧路町)➡25東釧路釧路市)接続路線 根室本線花咲線根室方面)➡26釧路 (釧路市)接続路線  根室本線(帯広方面)

JR北海道になってからの釧網本線の取り組み

1987年の国鉄分割民営化後は、新駅設置や駅名の改称等様々な取り組みが行われてきました。ただ、オホーツクと釧路の両支庁管内を分ける峠周辺は急勾配で豪雪地帯、そのうえ行き来する地元需要もほとんどないため、抱える問題も数多くあるようです。

1987年【臨時駅新設】原生花園・【臨時駅新設】谷地坊主村(その後廃止)

1988年【駅名改称】川湯→川湯温泉・ 【臨時駅新設】釧路湿原

1989年「くしろ湿原ノロッコ号」運転開始。

1990年 「オホーツク流氷ノロッコ号」(後の「流氷ノロッコ号」)運行開始・【駅名改称】弟子屈→摩周

1991年 全線ワンマン化

1996年【臨時駅→駅】釧路湿原

1998年【駅名改称】斜里→知床斜里

2001年 釧網本線全通70周年記念式典挙行

2002年【第二種鉄道事業廃止】日本貨物鉄道 全線 (-166.2 km)

2007年 全線で駅ナンバリングを実施

2016年「流氷ノロッコ号」運行終了

2017年【駅廃止】五十石。

2018年 緑駅 - 網走駅間で「スマホ定期券」サービスを開始

2019年 沿線の魅力を音声ガイドで紹介するGPSアプリを展開開始

2020年【駅廃止】南弟子屈

釧網本線の魅力

「流氷物語号」

冬限定でオホーツク海沿岸を走る観光列車。冬のオホーツクの雄大な景色から「物語」を感じてほしいという思いから名付けられました。網走駅~知床斜里駅間を走り、途中の北浜駅に設けられた展望台からも流氷を見られるなど、列車でしか見ることのできない冬のオホーツクの魅力が堪能できます。

「SLオホーツク号」

SLオホーツク号は2011年7月に、オホーツク海側の鉄道路線を盛り上げようと、36年ぶりのSL運行となりました。北見から知床斜里まで90.3㎞を颯爽と走り行く姿を目にすることができ、鉄道ファンやそうでない人たちまで大勢の人が駅や線路沿いで、その雄姿を見つめました。当初は2011年、2012年の2年間だけだった運行計画に対し、2013年の運行も実現しましたが、JR北海道で不祥事や事故が頻発し、その後の運行は見送られることとなりました。もしかすると復活もあるかもしれない(独自の希望ですが)と、ここに紹介しておきます。

「摩周&川湯温泉足湯めぐり号」

摩周駅と川湯温泉駅の停車時間が10分以上あったため、その時間を利用して駅併設の足湯を利用できるというものでした。現在は停車時間が短く、足湯めぐり号は廃止されていると思いますが、摩周駅と川湯温泉駅の足湯はありますので、ご利用ください。

「くしろ湿原ノロッコ号(510系)」

4月〜10月の期間限定運行で、開放的なトロッコ列車から釧路湿原の風景が楽しめます。湿原の東側は鉄道でなければ見られない景色で、風を感じながら、各所で徐行し、タンチョウが飛来する広大な湿地帯、線路に並走する釧路川や岩保木(いわぼっき)水門をのんびりと走ります。

停車駅

主な駅間の片道運賃(こどもは半額)

指定券 おとな 530円(指定券は1カ月前から発売します)

「SL冬の湿原号」

釧路駅を出発し標茶駅まで毎年1月下旬から2月下旬までの週末を中心に、1日に2本だけ運行されるレトロ感あふれる冬の釧路観光の風物詩です。白銀の世界や凍結した釧路川を眺めながら走るSLということで鉄道ファンのみならず、旅行者にも人気の列車です。

停車駅

主な駅間の片道運賃(こどもは半額)

指定券 おとな 840円(指定券は1カ月前から発売します)

「ザ・ロイヤルエクスプレス」

2020年8月~9月には東急の観光列車が北海道で臨時運行を予定しています。その行程の2日目に釧網線を経由します。列車内で昼食をとった後、川湯温泉駅で観光、知床斜里で下車して宿泊するというもの。一般販売の申込み受付は、終了していますが、これからもこういう企画が増えていくと良いですね。

列車で巡る日本の絶景 びゅう

釧網本線沿線の見どころ

釧網本線は趣向を凝らした駅が多く、駅舎を見ることも魅力の一つですが、何よりも列車から見える景色が最大の魅力と言えるでしょう。ただ、乗るだけではもったいないと思う方のために、駅周辺の見どころもご紹介しておきます。

網走(網走市

網走市立郷土博物館分館「モヨロ貝塚館」

所在地
〒093-0051北海道網走市北1条東2丁目(JR網走駅より徒歩約25分)
電話番号
0152-43-2608
開館時間
午前9時~午後5時 ※冬期間(11~4月)は午後4時まで
休館日
7~9月は無休 10~6月は月曜・祝日、年末年始(12/29~1/3)
入館料
大人:300円/高校生・大学生:200円/小学・中学生:100円
※各種団体のお客様(20名以上)20%割引

オホーツク文化」をはじめて明らかにした「モヨロ貝塚」の発見から100年経ち、新たに解明されたモヨロ人の暮らしぶりを遺跡の出土品から紹介しています。

網走市立美術館

所在地
〒093-0016 北海道網走市南6条西1丁目(JR網走駅より徒歩15分)
電話番号
0152-44-5045
開館時間
火曜日~日曜日 午前10時~午後4時
休館日
月曜日、国民の祝日
年末年始(12月29日~1月3日)※このほかに臨時に開館・閉館することがあります。
入館料
大人:120円/小学・中学生:60円
※各種団体のお客様(20名以上)20%割引
※土曜日は市内小中学生は無料 です。
※企画展開催時は別途料金を設定します。

網走ゆかりの作家やオホーツク関連の作品を収蔵しています。また、現代の作家を紹介する企画展などを開催しています。

桂台(網走市

網走市立郷土博物館

所在地
〒093-0041 北海道 網走市 桂町1-1-3
電話番号
0152-43-3090
開館時間
火曜日~日曜日 午前9時~午後5時 
※冬期間(11~4月)は午後4時まで
休館日
月曜日、国民の祝日
年末年始(12月29日~1月3日)
入館料
大人:120円/小学・中学生:60円
※各種団体のお客様(20名以上)20%割引

網走の豊かな「自然」と古代から現代に至る「歴史」の流れを展示解説し、郷土のあり方を探る博物館です。

藻琴(網走市

大正時代につくられた駅事務室を利用したカフェがあります。網走が舞台の映画「抱きしめたい ―真実の物語―」でも利用されました。

北浜(網走市

北浜駅はオホーツク海に一番近い駅です。駅構内には30年以上の歴史のあるカフェがあり、北浜駅には高さ5mの展望台も設置され知床連山や流氷も鑑賞できます。

原生花園小清水町)※臨時駅

小清水原生花園

オホーツク海と濤沸湖に挟まれた約8kmの細長い砂丘で、原生花園駅からは花や湿原、放牧されている馬を見ることができます。北海道遺産に選定され、一帯は網走国定公園に、涛沸湖はラムサール条約登録湿地に指定されています。

浜小清水(小清水町

JR駅が道の駅となっています。喫茶コーナーやパネル展示、農畜産物の加工体験が出来る他、新鮮な山の幸、海の幸を味わうことができます。

フレトイ展望台

 

ピラミッド型のフレトイ展望台からは東側に知床連山、西側に網走・能取岬まで一望できます。

止別(小清水町

無人駅である止別駅内のラーメンきっさの名物は「駅長ラーメン」

止別海岸治山の森

〒099-3454 北海道斜里郡小清水町字止別51(JR止別駅から徒歩で2分)

オホーツク海岸に沿って広がる海岸防災林の中にあり、面積は171haです。遊歩道が整備され、全長は1.7kmで四季折々の景色が楽しめます。入り口から170mのところに見晴台があり、知床連山とオホーツク海が目の前に広がります。冬になるとスノーシューガイドツアーが1月~3月まで催行されています。

知床斜里斜里町

道の駅・しゃり

所在地
〒099-4113 北海道斜里郡斜里町本町37(JR知床斜里駅から徒歩5分)
電話番号
(0152)26-8888
開館時間
午前9時から午後7時まで
休館日
12月31日から1月5日まで

世界遺産知床に関する観光情報・斜里町町内の各商店の情報などを発信しています。

緑(清里町)

さくらの滝

〒099-4524 北海道斜里郡清里町字青葉

 この滝は高さ3mの滝で、春には桜が咲き、7月から8月にかけては約3000匹のサクラマスの遡上を見ることができます。サクラマスが滝つぼからジャンプする姿に思わず「ガンバレ」と叫びたくなります。

川湯温泉弟子屈町

無人駅となり、長年使われていなかった駅事務室・貴賓室を改装したレストランが人気。また、駅舎の一部を改装した足湯もあります。

黄山

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黄色の硫黄の結晶

〒088-3461 北海道川上郡弟子屈町字川湯(JR川湯温泉駅から徒歩19分)

独特の硫黄の匂いと、高山植物が低地にいながら楽しめる不思議な場所です。山麓には100haものつつじが原が広がっています。

美留和弟子屈町

摩周湖の近くの無人駅で、駅舎は列車を改造し、外壁に弟子屈町美留和小学校の児童によって描かれた絵が描かれています。

摩周湖の伏流水


〒088-3331 北海道川上郡弟子屈町美留和

美留和駅から川湯温泉方面に少しもどった国道391号線沿いのところに摩周湖の伏流水があります。別名「美留和の水」と呼ばれているそうです。

摩周(弟子屈町

摩周駅に隣接して岩風呂を思わせる重厚な造りの足湯があり、24時間無料で利用できます。また、道東最古の温泉地摩周温泉へも徒歩で行くことができます。「摩周の豚丼」で人気のぽっぽ亭も駅に隣接しています。

標茶標茶町

「SL冬の湿原号」の終着駅です。釧網線の駅の中では大きな方で、みどりの窓口もあります。かつては標津線(1989年廃線)の接続駅だった面影をホーム上で見ることができます。

茅沼(標茶町

タンチョウが訪れる駅として知られる茅沼駅では1964年、当時の駅長がタンチョウの餌付けをしたのがきっかけで、その後代々の駅員に引き継がれ、無人駅となった今でも周辺の民宿や商店の人たちが引き継いでいるという事です。

シラルトロ自然情報館

所在地
〒088-2266 川上郡標茶町字コッタロ原野(JR茅沼駅から約1km)
電話番号
015-485-2111(問合せ先:標茶町役場観光商工課観光振興係)
開館時間
5月~10月の午前9時から午後5時まで(10月1日~10月31日:午後4時まで)
休館日
11月から4月まで

シラルトロ湖のキャンプ場内にある無人の展示施設で、釧路湿原シラルトロ湖の生態系を紹介しています。

塘路標茶町

塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」

所在地
〒088-2261 川上郡標茶町塘路原野(JR塘路駅から徒歩約10分)
電話番号
015-487-3003
開館時間
4月~10月:10時00分~17時00分 11月~3月:10時00分~16時00分
休館日
水曜日(7/11~8/20は無休)、年末年始(12/29~1/3)

塘路湖の南岸に設置された施設で、館内では、湿原を流れる水のようすと、釧路湿原の自然や動植物の姿などを紹介しています。 また、ハイビジョン大画面による美しい映像プログラムを見ることもできます。

細岡(釧路町

カヌーポート 細岡駅

〒088-2148 北海道釧路郡釧路町字トリトウシ原野

カヌーの離発着地です。ここからの釧路川の眺めはおすすめで、達古武湖も近く、対岸には達古武オートキャンプ場があります。

釧路湿原釧路町

細岡展望台

〒088-2141 北海道釧路郡釧路町字達古武22−9(JR釧路湿原駅から徒歩で10分)

釧路湿原の東側に位置する展望台です。美しい夕日を見ることができる展望台としても知られ観光客も多く訪れます。細岡展望台と聞いて細岡駅で降りてはいけません。地図で見てもわかる通り釧路湿原駅からの方が近いです。 

遠矢(釧路町

南蛮酊

所在地
〒088-2145 北海道釧路郡釧路町遠矢1丁目39(遠矢駅から徒歩2分)
電話番号
0154-40-3117
開館時間
11:00 ~ 22:00
定休日
月曜日

おすすめはボリューム満点の「ザンタレ」。ザンタレだけがボリューム満点なわけではなく、ここのメニューはどれもボリュームがありますので、特に女性が一人で食べるのはなかなか大変かもしれません。(もしかして当ブログ初めてのグルメ紹介?)

 

 まとめ

北海道の観光地はどこも交通の便が悪く、レンタカー利用客が多いのが実情でしょう。でも、環境の事を考えると、鉄道は他の交通機関と比較して、環境に優しい交通機関ではないでしょうか。それなのに存続が危ぶまれる路線が北海道にはたくさんあります。廃止されてしまった路線の復活は無理でしょうが、今まだ生き残っている路線を少しでも守りたい。中でも私が大好きな釧網本線を少しでも多くの人に知ってもらい、利用してもらえることを願っています。