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北海道弁~知らなかった北海道弁とは

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旅行した時に方言だってわからずに使って「???」という反応が返ってきたことはありませんか?また、北海道に旅行に来て「???」となったことはありませんか?

北海道に住んでいると、自分で使っている言葉が標準語だと思っているから北海道弁だってわからないんです。そこで、私が今まで標準語だと思って使っていて、道外の人と接して知った北海道弁についてまとめてみました。

 

食べ物

おつゆ

お味噌汁やお吸い物まとめておつゆと言います。どちらかというとみそ汁の事みたいですが我が家では両方「おつゆ」と言っていました。

【使用例】

おつゆと御飯とおかずが一般的な食事です。

とうきび

とうもろこしのこと。私はとうきびが一般的で、トウモロコシは丁寧な言い方だと思っていました。チョコレートをチョコというように

生寿司

なまずしと読みます。もちろん道民にとっては握りずしの事。「きずし」なんて読む人はいないでしょう。北海道以外で通じないなんて実は今も信じられません。

カスベ

北海道でしか食べられないの?実はエイの事なんですが北海道はカスベという食べ物です。「カスベの煮凝り」一度食べていただきたい。

あきあじ

鮭の事です

かんかい

氷下魚(こまい)の干物

こっこ

魚卵のこと。動物の子供の事もまれに言います。

感触

いずい

痛いほどではないけどちょっと変。ちょっとしぶしぶする程度かな?

【使用例】

目にゴミが入っていずい

あずましくない

居心地がわるいことで、反対に居心地の良いときに「あずましい」と言いますが、否定形の方がよく使います。

【使用例】

ここに居てもあずましくないから早く帰ろう。

こちょばいもちょこい

くすぐる時はこちょばす。くすぐったい時は「こちょばい」「こちょばしい」「もちょこい」と表現します。

ゆるくない

文字通りゆるい」の否定です。つまり「きつい」こと。

【使用例】

「今月はゆるくないから(家計がきつい)、倹約しよう」とか「ゆるくない(体がきつい)から休もう」など。

あいさつ

おばんです

「こんばんわ」

したっけ

「じゃあまた」という別れ際のあいさつに使います。

もともとは「~すると~なった」を「~したっけ~なった」と言っていました。例えば「勉強したっけ成績あがった」「転んだっけ脚くじいた」という感じでした。それが若者の間で挨拶用語として使われるようになり、今はどちらかというと挨拶用語で使われる方が一般的になりました。と、私は感じています。もともとの意味を考えると「またすぐに会おう」という気持ちが強く感じられる挨拶です。

行動(動詞)

かる

【使用例】

「鍵かった?」お出掛けのときの確認文句です。「鍵かけた?」とは今でも言いません。しみついてます。

ついでに「じょっぴんかる」→「鍵かける」という意味です。

~さる

意図していないのに、偶然そうなってしまったときにこういう表現をします。

【使用例】

(ペンと紙が触れてしまって紙に線がついたとき)「書かさった」と言います。

道外の人はこういう時どう言うのでしょうか?

~すれ

「寝れ」「食べれ」のように命令形の言葉。どちらかというと男言葉で昔は父親からよく言われていました。

【使用例】

あれすれ、これすれって言うけどそんなにいっぺんにできないよ。

うるかす

水につけてふやかすこと。

【使用例】

「(ご飯茶碗などに)食べ物がこびりついて取れないからうるかしといて」

(干しシイタケを戻すようなとき)「椎茸うるかしといて」と言われます。

おっちゃんこ

大人が子供に対して座りなさいという時に使います。

【使用例】

「ここにおっちゃんこして」

かぜて

仲間に入れてという意味。

【使用例】

みんなで鬼ごっこしているときに「かぜて」と言って仲間に入れてもらい、一緒に鬼ごっこします。

かっちゃく

ひっかくことやたんに掻くこと。

【使用例】

「喧嘩した時にかっちゃいた」とか「かさぶたかっちゃいたら治んないよ」というように使います。

かまかす

かき混ぜること。

【使用例】

「お風呂に水たしたからかまかしといて」

コーヒーなどに砂糖を入れた時「ちゃんとかまかさないと、甘くならないよ」

けっぱる

頑張ることではありますが、そこまで頑張らなくてもいい時は「けっぱる」と表現します。頑張るよりも少し柔らかいイメージで「けっぱれ」と言います。

【使用例】

「明日運動会なんだって?びりにならないようにけっぱれ」足の遅い私は、家族からいわれました。

ばくる

とりかえる

【使用例】

あーそれいいな。これとばくって~

つっぺかる

塞ぐこと

【使用例】

鼻血がでたら「つっぺかっておけ」と言われました。鼻にティッシュを詰めてふさぐことです。

てんをきる

トランプなどカードを混ぜる(シャッフルする)こと。北海道ではカードを混ぜてと言われたらきっと裏返しにカードをおいて両手でかき混ぜるでしょう。シャッフルしてと言われたら、手品でもするの?なんて言われるかもしれません。

【使用例】

カードを手に持ってシャッフルしてほしい時は「てんきって」と言います。

だはんこく

愚図る・ごねる 

【使用例】

「いつまでだはんこいてるの」と親に怒られました。

名詞

観楓会

「かんぷうかい」と言います。全国的にはこれ無いようですね。知りませんでした。

ガス

「霧」のことで

【使用例】

「今日はガスかかってて運転しずらかった」

だら銭(だらせん)

「小銭」

【使用例】

「だら銭あるかい?」と聞かれたら「小銭ありますか?」という事です。

サビオ

北海道人は切り傷にサビオを貼ります。どのメーカーのどの商品もすべて「サビオ」で済ませます。決して「サビオ」という商品を貼るのではありません。絆創膏すべてを「サビオ」という表現で済ませているのです。

じょっぴん

【使用例】

「じょっぴんかけた」「じょっぴんかった」は「鍵かけた」の意味です。

その他

まてい(まて)

丁寧なこと。作業に対して誉め言葉で使うことが多く、ただ丁寧なだけではなくきめ細かく丁寧なことを言います。

【使用例】

「まていに作ってるね。」とか「まていな仕事だね。」という表現をします。

あめてる

食べ物が痛んでいることでにおいにも使います。「あめた臭い」

【使用例】

ご飯あめてるみたいだから食べるんじゃないよ

おがる

成長したこと。

【使用例】

植物が立派に成長したときなど「よくおがったね」と言います。

いたましい

もったいないこと

【使用例】

「こんだけ残したらいたましいから食べちゃいなさい」と、よく言われました。

なんもだよ

そんなことないよ

【使用例】

「たくさん歩いたから疲れたでしょ?」にたいして「なんもだよ」と返事をします。

「ありがとう」といわれたら「なんもなんも」と答えます。

いいっしょ

いいでしょう(自慢げ)

がさい

商品があまりよくないときに使います。

【使用例】

不良品とは言いませんががっかりと言ったときに「これがさかったわ」というように。

カッコ悪い時にも使います。

【使用例】

例えば野球で空振りした時「がっさー」と言ってけなします。

けっこういろいろな場面で学生など若者言葉でもあります。

はんかくさい

だらしないとか的外れてきな?そうそう大阪では「アホ」と表現しますよね。それに近いと思います。

【使用例】

頓珍漢なことを言うと「何はんかくさいこと言ってるの」とかドジっちゃうと「はんかくさいね~」と言われます。

くまる

絡まること。

【使用例】

「髪の毛くまってとれない」というように使います。

げっぱ・げれっぱ

最下位

【使用例】

「運動会げっぱだったー(泣)」

こったら

こんなにという男言葉

【使用例】

「こったらべっちょじゃ足りないべや」とか「こったらべっこでどうすんだ」という感じで使われます。ちなみに文句をいう時に使う表現で「こんなに少なくてどうしたらいいの?」と言う事です。

べっちょ

これも方言ですかね。少ないという意味です。

わや

ひどい状態のこと

【使用例】

「この部屋わやだね。ちゃんと掃除しなさい」「今日の雪、わや」

実際は「わや」しか言わないことが多いです。部屋見て「わや」とか、窓の外見て「わや」とかね。結構ひどい状態だと何も言いたくないですよね。そんな時に使うことが多いんです。

北海道では意味が違う

こわい

北海道では疲れたことを「こわい」といい、恐いことは「おっかない」と言います。特に年配の人は良く使います。

汽車

北海道では電車という言葉を使う人はあまりいません。レールの上を走るのはすべて汽車です。北海道人の移動手段は船か汽車か飛行機です。他は車かバス。

きかない

やんちゃで気が強いこと。誉め言葉としては使われません。

はく

手袋も靴下も両方ともはくんです。ついでにタイヤもはきます。タイヤ交換した時など「タイヤ履き替えた」と言います。

補足

面白そうな本がありました。この本を書いたのは「ふらのまちづくり(株)」の代表取締役社長である西本 伸顕さんです。早稲田大学卒後、株式会社リクルートで学校関係の広報の仕事を5年間務め、家業の青果卸会社(株)北印を継ぐためUターン。現在、(株)北印代表取締役社長・ふらのまちづくり(株)代表取締役社長・ふらの演劇工房・富良野塾・インターネット富良野・ラジオふらのなど、富良野のまちづくりに深く関わっています。フラノマルシェの立役者でもあります。

フラノマルシェについての紹介記事はこちらです。

goldsky.hatenablog.com

まとめ

北海道民は北海道弁と分かっているものもありますが、実は北海道弁だって気づかずに(自分では標準語を使っているつもりで)います。「めんこい」とか「なまら」など方言だとわかっているものもありますが、知らずに使っている北海道弁は結構あると思います。「え?」と聞き返されたこともありましたから。

今でも知らずに北海道弁を標準語だと思って使っている気がします。もしこのブログの中で、方言に気が付いた方はご指摘よろしくお願いいたします。気が付いた方言を随時更新していきたいと思います。

コメントを頂いたので付け加えさせていただきます。北海道弁には他の地方由来の方言も結構あるようです。このブログで最初に登場している「おつゆ」は石川県でも使うそうです。どこから来た方言なのかも調べてみるともっと面白いかもしれませんね。

他の地方由来の方言には歴史を感じさせるものも多そうですね。seiko_udoku 様 とえび吉様のコメントを読むと北海道の歴史も方言と深い結びつきがあるのを感じます。お二方のコメントに出てきた蠣崎氏に関してはこちらの記事で少しだけ触れています。

goldsky.hatenablog.com

また、こちらの記事と方言も関りがあると感じています。

goldsky.hatenablog.com

オジサン (id:hateoji68) 情報ありがとうございます。コメントをもとに記事更新しました。コメント読んで「あ、本当だ抜けてた。」と、、、

また気が付いたら更新します。情報もお待ちしています。

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